労働契約法改正法案が可決・成立
パートタイマーや契約社員のように働く期間が決まっている有期雇用契約の労働者の方が、同じ会社で5年を超えて働いた場合、本人が希望すれば期間を限定しない「無期雇用」への転換を企業に義務付ける改正労働契約法が8月3日の参院本会議で民主、自民両党などの賛成多数で可決、成立しました。
つまり、パートタイマーの方を5年を超えて雇用し、その方から希望があれば、正社員と同様に、会社は定年まで雇用する義務が生じるということになります。
パートタイマーが戦力となっている製造業や小売業などには、負担増にもなる法律改正です。企業側がパートの契約更新に慎重になるおそれもあり、運用には課題も多いと思います。
労働基準法は1回の雇用契約を原則3年以内と定めていますが、何度も契約を結んだ場合の雇用ルールはこれまでありませんでした。契約更新を繰り返し、5年を超えて同じ職場で働いたパートや契約社員は企業から突然雇い止めされる不安がなくなります。
改正法は2013年度中に施行される見通しです。施行後にパートや契約社員、派遣社員が結んだり、更新したりした契約が対象になります。施行直後に雇われた人の勤務期間が5年を超える2018年度から影響が広がりそうです。
厚生労働省の試算では、10年の雇用者5111万人のうち、雇用契約の期間が決まっている契約社員やパートは2割強にあたる1200万人。そのうち勤続年数が5年を超える労働者は360万人に上り、企業は今回の法律の改正により対応を迫られることになりそうですので注意してください!
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